強烈な残像と余韻〜今夏の甲子園〜コラムその2

いやぁ、今年の高校野球選手権大会は見所満載でしたね。大会残り三日にして通産本塁打記録を塗り替える、高校生諸君のパワーアップにより、センターバックスクリーンに放り込むホームランが三分の一を超えたとか。

そんなパワー全開の大会を二人の投手が再試合を含む24回表裏の攻防で締めくくってくれました。私は北海道出身なので、当然駒苫の三連覇を望んでいたのですが、結果は4対3の一点差、しかも序盤の失点を最終回9回表に本塁打で追いすがる、ひょっとしたら初優勝の一昨年を思わせる大逆転劇を演じてくれるのでは、と十分に期待させてくれる内容でした。両校選手諸君、そして監督さん、ご苦労様でした。

そんな中でもっとも印象深かったのは、疲れも見せず(当然疲れていないわけがない)、最初の試合でなかなか点が入らない焦りも、味方のミスに対する怒りも見せず、時には笑みさえ浮かべて投げぬく、斉藤、田中両投手の立居振舞でした。17,8歳の高校生なのに、最近の大人たちよりずっと風格がありました。すごいなぁ、二人とも。

大体高校野球は余り好きではありません。もちろんそこで懸命にプレーする選手たちにどうこうというのではありません。純粋の闘いの場を、爽やか物語に仕立て上げようとする周りの大人たちの偽善が鼻についてならないからです。ですが、今回の決勝戦二試合はそんな私の感情を取り去ってなおテレビ画面に見入らせてくれるほど充実した内容の試合でした。

両校の監督さんも立派でした。選手たちはもちろんたいした物ですが、試合を見つめ的確な采配をこれまた淡々と発する。引き分けに終わった最初の試合後、駒苫の香田監督が出口のところで早実の選手たちに声を掛けていた姿が印象的でした。選手たちと共に試合と一体化しその場に居ることを愉しんでいるように見えました。これは早実の監督さんも同じでしょう。

再試合の結果は両監督にとって、ある意味勝ち負けは関心の中心ではなかったのではないか、そのように思いました。ここまですごい試合を戦ってくれた選手たちに感謝し、彼らと一緒に今この場に居られることに感謝する。試合は選手たちが闘うもの、選手たちが自分で判断するもの、監督はそれをサポートするだけの存在に過ぎないんだ、そう心の中で言っている様に見えました。

久々に『感動』という言葉を噛み締めました。本当に有難う。


蟹の土鍋煮込みそば〜その1『レシピ!意外にうまいなぁ!』

目の前にいつでもある材料を使って、手軽に、美味しい物を、味わえる工夫を、おっさんが紹介します

おっさんは30になって間もないころ台湾に一年ほど仕事に行っていた。台湾に言って最初に驚いたのは調味料の甘さだった。味噌も醤油も甘い、どんな風に甘いのかと言うと、味噌を例にとれば京都にある白味噌のようなものではなく本当に甘い味がするんだ。

味噌汁は台湾が嘗て日本領だった頃に根付いた物だと思うが、使う味噌は台湾の甘い味噌なので、とても食えたものではなかった。これにしこたま豆板醤を放り込んで掻き混ぜるとどうにか喰えるようになった。豆板醤入り味噌汁は日本に帰ってきてからも時々食う。味噌は日本のものだが。

マヨネーズに到っては卵に油と砂糖を入れただけのもので、台湾の人はこれを取れたての筍や海鮮をただ茹でたものにたっぷりつけて食べるのがご馳走の一つなのだ。あるとき昼食に招待されてこれを出され『どうだ美味いだろう』としきりに進められたが、手は出なかった。あんなに新鮮な以下ならそのまま刺身にして喰ったら美味いんだろうがなぁ、と思ったものだ。

そう言えばビールも甘い。技術自体はドイツから入ってきており確りしたものだ。原料に米を使うところは日本のビールと同じ。でもなぜか甘い。最初はこれから1年もこのビールを呑まにゃぁならんのか、と些か暗い気持ちになった。でも良くしたもので台湾の料理にはこのビールが一番合うんだな。それに気がついてからは抵抗が無くなった。

台湾は食生活が豊かだ。朝はまず家では作らず、市場にその日の買出しに出かけたついでに屋台で朝飯を食う。おっさんも通勤前に市場に寄っていた。実にいろいろなものを売っている。豆腐は出来たてでまだ温かいし、えびは取れたてでまだぴんぴんと跳ねている。鳥は生きているのをその場でしめる。しめた後、洗濯機の脱水槽でぐるぐる回すと羽が剥きやすくなる。

朝飯の一般的なものは、豆乳に油條、万頭、小龍包、餃子まで売っている。餃子は本来蒸すか茹でるかして食べ、残りを焼き餃子にするものだ、と言うことをご存知か。だから残り物処理である焼餃子は夕餉の食卓には出ないのだ。

衣食住は最低限の生活のための基本、中でも食は大切だ。だから台湾に限らず、食べ物はたいていの国で安い。食費がやたらに高いのは日本ぐらいのものではないか。食料品の殆どを輸入しているシンガポールだって、日本資本のデパ地下で売っているカップ麺は60円程度のものだった。

昼は勿論屋台でそばや水餃子を(水餃子は当時1個2元;日本円で10円ぐらいだった!)食べて済ますことが圧倒的に多い。懐かしいなぁ、乾麺や牛肉麺。乾麺は汁そばである湯麺に対し汁無しの和えそばのこと。特性のたれだったり、練りゴマにチャーシューの煮汁を少し加えただけのものなど店によって色々味が変わる。乾麺には必ずスープがつく。焼そばも同じ。牛肉麺は牛バラを醤油と唐辛子で煮込んだスープをかけた汁そば。唯一の醤油味。日本では殆どメニューにしている店は無いと思うな。

そんなわけで、昼飯はもっぱら屋台だがたまにはちょいと高めの料理店に行って食べることもある。勤務先の近くにあった広東料理店では、本格的な料理を食べることが出来た。所謂広東風焼そば、茹で麺の両面を油で焼き付け、上に餡をかけたもの。もっとも具が更に本格的で、日本で見かけるようなおとなしいものでなく、持つがふんだんに載っている。切り方も大きいので日本人は具だけでもてあましてしまう。1人前で2人が丁度満腹になる量だ。後半はもっぱら肉細切りあんかけ焼きそばばかりを食べていた。

同じ店で食べたのがタイトルに掲げた蟹肉の土鍋煮込みそば。次回は作り方をご披露する。

最初のコラム『レシピ!意外にうまいなぁ!』

7歳になったばかりの女の子がプールの事故で亡くなり、昨日はお葬式でしたね。市長始めプール管理会社など関係者は参列を許されず会場の外から黙祷を捧げるのみだったとか。杜撰な管理の犠牲になったわが子を思えばそれは当然のことのように思います。

何重もの下請けシステムでピンはねされる管理費の金額ばかりが増え、必要最小限のコストさえ賄えず、結果として一番大切な管理が疎かになる。このシステム自体日本に長年根付いたものなので取り立てて問題視する対象にはなりません。

それより、今回の事件でしきりに安全意識の欠如やたるみなど精神論のみが強調されるマスコミ報道ですが、意外に触れられていないもう一つの要素があると思うんですねぇ。それは想像力の欠如です。

監視員11人(でしたか?)は外れていた鉄柵の意味を満足に認識していなかったといわれております。流れるプールの仕組みというのは実は今回の報道であぁそういう仕組だったのか、と認識した次第ですが、実際には同じシステムのプールは日本全国何処にだってありますよね。プールの水をポンプで吸い込んでまた吐き出すことによって水流を作り出す。

アルバイトばかりだった監視員たちは、このプールの仕組について利用者以上の知識があったとは思えないのです。『鉄柵が取れていて大変だ』、と第一発見者の女性監視員が報告したといわれてますが、何が大変で、この柵が無ければどうなるのか、といったことが即座に認識されていれば、現状を確認し、即座の修理を決断し、そのためには利用者をすぐにプールサイドに強制的に引き揚げる、という措置も取れたはずなのです。営業上例えマイナスになったとしてもです。

吸込み口は全体で3箇所あるが、そこに取り付けられる鉄柵を留めるボルト穴は位置がどれもまちまちで、鉄柵自体に互換性が無い、つまり一つの鉄柵は一箇所にしか使えない、ということも、システムを作り上げる側の落ち度といえましょう。

さらに、こうした事故はその前の事故が古い記憶にならないうちに再発していますが、根本的な問題として採られておらず、全てその場その場の付け焼刃的処理が行われてきたのでした。

鉄柵一枚が利用者にとって唯一の安全対策である、という点もお粗末です。鉄柵が壊れてしまえば、後は早い水流を作り出す強力なポンプに向かって一気に吸い込まれるだけです。大の大人でもあれだけの水流に抗える人はそう多くは居ますまい。

ポンプの取り付け位置を水面と同じ高さでなく、少し高い位置に取り付け、吸込み水路にポンプに向けて上向きの傾斜を付ければ、水流にそのまま流されること無く途中でとどまることができた可能性もあります。上向きに吸い上げる分ポンプは強力になる必要はあるでしょうけれど。

さらに、吸込み口にセンサーがついていて水以外のものが吸い込まれたときにポンプを停止させるという機構があったらどうだったのでしょうか。

全て事故があってから安全対策が採られるのは世の常ですが、それまでは営利優先、コスト削減が中心になっているのが今の日本です。
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